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はじめに


ここに掲載された小論は、保育園の問題について述べられたものです。保育園は行政から厳しくコントロールされ、方針を守るように強く要求されます。保育行政は、国や都の方針が絶対に間違いないという前提で進められます。
もちろん基本的な法律やルールを守ることは絶対必要ですが、それが実態に合っているかどうか、その方針が間違っていないかどうかは、現場からのフィードバックによって調整されるべきものです。もし、国や都の方針が間違っていたら誰が修正してくれるのでしょうか。現在のところそういった機構を保育界は持ち合わせていません。
保育現場は混乱しています。働く母親と子どもとの狭間で苦悩する誠実で有能な保育士がいっぱいいると聞きます。
そこで、この小論集はそういった切実な悩みを持つ保育現場からの報告やご意見を小論としてまとめたものを掲載します。保育園の意見や保育士の意見、そして子どもの視点から見た意見などを広く多くの人に知っていただき、保育問題を知っていただきたいと思います。
働く母親の側の意見は新聞紙上に広く展開されています。忙しい保育士は意見を出す時間があまりないようです。ですから保育士や保育園からの意見はあまり聞かれません。この場がそれを埋める役割が果たせたらと考えます。
尚、掲載された小論に対するご意見なども、皆さまに知っていただきたいと判断したものは「ご意見欄」に掲載させていただこうと思っております。どうぞいろいろなご意見をお寄せ下さい。
ご意見お待ちしております。
 


社会福祉法人同志舎 共励こども園
理事長 長田安司