発言席へのご意見

保育小論集

「発言席」へのメッセージ

6月4日、毎日新聞「発言席」に 掲載されました共励保育園理事長、長田安司の記事にご意見をいただきましたのでご紹介いたします。

保育園は単な る、『子供預かり施設』ではなく、コンビニのような親にとっての便利屋でもなく、 もっと育児の情報発信基地、或いは、啓蒙の場とできるように、先生のみならず、親 も自覚と参画意識を持ちたいと思います。シンポジウムや勉強会を開催しても良いと 思います。保母さんに混じって親も同席させて戴けるのであれば、参加したいと思い ます。ひとりひとりの子供に個性があり、反応や人格が違う以上 何人子供が居て も、いつも子供毎に、そして子供が成長するということは、未知なる領域に入ってい く訳で、親も成長続けないといかんのであります。一人目で経験しているからもうい いや・・ではないのであります。 どうしても日本経済が瀕死の状態にあり、サラリーマンのみならず世のお父さん方、 働くお母さんも職すら失いかねない状況では、どうしても我慢を強いてしまう子供 達。生きていくことが優先されてしまう昨今と、その反面子供に対する真摯な姿勢と 『子供大人の親』が招く、価値観の失墜が感じられて仕方ありません。病める大人と 笑顔を失った子供達へのカンフル剤として共励保育園は私たちを導き、共に考えるこ とを教えてくれています。

ogawa

神戸市で20年ちかく保育士をしています 。3歳、5歳の子どもを持ち、保育所に預けて働く母親でもあります。 最近の保育所へのこの国の方針、行政の考え方、どこも、だれも、保育所の所長といわれる現場の代弁者であるべき人までも、子どものことを考えていないことに、現場の保育士として、母親として、日々やるせない思いをもっておりました。 
神戸市でも、乳児枠拡大、時間延長、保育サービス、母親のリフレッシュと、それが公立の生き残る方法とされ、現場でも 目の前の子ども逹より、ちがうことに忙しく 実際 同じ保育士仲間では愚痴ることはあっても、所長にさえ発言する暇もないのが現実です。マスコミも 子どもの側、保育士の側からの記事は見たこと もなかったので、今夜 毎日の記事を読んで、こちらのhomepageをみて、本当に同じ思いだとおもいメールしました。  何かしなければという思いはもちながら、なにをすればいいのかわからず、流されているなあと思います。
昨年担任した5歳児クラスは、問題をかかえた親子が多く 学級崩壊がみえるような思いでした。子どももさることながら、親の問題がおおきく 解決するというより、受け止め、問題をおこらないようにする事で精一杯で(それが、子どもの安定にもつながったので、)結局 小学校への先送り、問題をおこすであろう社会への先送りになっているのは、わかっていながら どうしようもありませんでした。
子どもは 何もいえません。現場の保育士が、母親が代弁せずに 誰が声をあげるのか? 銀行に莫大な税金を使いながら、一番 大事にしなければならない 子ども、お年よりへのお金、人を減らしていくこの国の将来は暗いです。 
しかし、ただ子どもを家庭にかえせばすむことではないところまで、この国の問題の根は深くなっているとおもいます。けれど子どものことを、社会全体で大切にしょうとする姿勢や、体制をつくっていく努力はしていきたいとおもいます。
  保育所、幼稚園、せめて小学校が協力したり、もっと連携をもって子どものことを話し合い、それをマスコミなり、国会や行政にひろげていくことはできないのでしょうか? 自分の子どもたちがおおきくなったとき、今より少しでも住みよい社会になって欲しいです。
一人の意見とし て加えていただけたらと思います。

かよさん

私は病児保育室を併設する小児科開業医です。
常日頃多くの保育園児とその家族を日 常の診療を通して見てまいりました。今日の新聞を拝読しまして、心から共感いたし ました。保育関係者(行政、現場に携わる人すべて)は是非この記事を読んで欲しい と思います。
女性の社会進出をサポートしようと始めた病児保育事業ですが、本当に 子ども達の幸せになっているのかといつも疑問に思っています。でも病児保育室がな かったら、子ども達は無理に熱を下げたり等などして保育園へ預けられます。先生が おっしゃるように病児保育、延長保育等は「預けられる子ども達」にとって最善策で はありません。種々の仕事形態がありますので、特殊な保育は必要でしょうが、保育時間の制限を設けるとか何らかの規制があれば、子どもにとっていいでしょうね。帰 宅が深夜近くになるような労働をよしとするような企業の考え方を変えていかない と、子どもにとっての幸せな保育は望めないと思います。
昨年スエーデンの保育所を 見学してきました。日本がこの国のようになるには、20年以上かかると思いまし た。
本当の意味で「子ども達の幸せのための保育環境造り」のため、先生が今後、ま すます発言、行動されますようお願いするとともに、私達小児科医もできるだけの応援をしたいとぞんじます。

枚方市
医療法人門林小児クリニック理事長 
病児保育室「ピッコロケアルーム」
代表 門林 和子

保育園の長時間保育に疑問
4日、発言席から「こどもが商品になるのでは?」という声をきいた。ショッキン グな話である。 声の主は保育の現場からだ。保育園の利用者はだれだ。子供が主体か?働く母親が 主体か!と長時間保育や民間参入の問題を投げかけている。 たしかに、働く母親の支援策といえば聞こえは良い。しかし、幼児の生活リズムを 無視した13時間にもおよぶ長時間保育は、本来形成されるべき親子の絆、家族の絆を稀薄にするものとして問題がある。 まさに利便性のみを求めた保育園のコンビニ化と言える。保育士は、親の手助けは できても、親の代わりにはなれない。子どもの健全な育成に、親の深い愛情が欠かせないことは行政も承知のはずであろう。 昨今は、幼児虐待やすぐにきれる青少年、神経を病んだ者の凶悪事件が大きな社会問題となっている。 行きすぎた長時間保育は、幼児期の健全な心身の発達を阻害し、子育て放棄の支援 策とは言えないか。改めて長時間保育が子どもに与える影響の顛末を考えてみよう。

Hase

おはようございます。 けさの毎日新聞の発言席拝読させていただきました。
私は子供 達を保育園に預けた事はないのですが、子供達の同級生のお母さん方も仕事のためと は言え、早くから保育園に預けたり、また、保育園も24時間保育が売りになってい るところが、増えている事にいつも、子供達がかわいそうと考えていました。今日の 新聞を読ませていただくと、本当に親子のかかわりが1時間もないのかーッと思うとなにか寂しいですね。日本もお書きになっていましたように、ヨーロッパ等のように 働きながら、なおかつ、家庭も成立する社会になる事を願っています。これからの連 載も楽しみにしています。取りとめもないことを書いてしまいましたが、とても読ま せて頂いていて、共感を覚えましたのでメールさせていただきました。 お体大切にお過ごしくださいませ。

たかさん

長田氏の発言席の記事を読んで大いに共感しました。
私は、住職で、妻はフルタイムで働いていて、4歳の息子を 保育園に1歳の時からあづけています。時間の都合がつく私が 朝起して、朝ご飯を食べさせて、保育園に送ります。そして、 夕方、またわたしが迎えに行きます。
妻は、朝早く出て行くため 息子と母親の接している時間は、平日は夜3~4時間です。その時間は、息子にとって唯一母を独り占めできるときであり、 少しでもそばを離れようものなら、泣いて抗議します。
妻をはじめ世の働くお母さんは、子供たちに働いている母親の 姿を見せることはよいことだといいます。でもはたしてそうだろうかと私は疑問に感じます。今、 子育てを犠牲にしてまで、何のために働くのでしょうか? それは、子供のためではなく自己満足のためではないでしょうか? 子供が病気のときに母親がろくに看病できなくて、どうして子供のために なっているんでしょうか?とにかく社会が「働くこと」に価値観を見出し、 子育てを軽く見てきたことが、昨今の社会状況(17歳の少年犯罪、幼児虐待、 大阪池田小の殺傷事件を起した容疑者のような大人に育ててしまう。)を もたらしてしまったと思います。それは、子供、親、社会にとってたいへん 不幸なことです。 
今早急に必要なことは、氏の言われるように、ヨーロッパのような 「家庭が成り立つ働き方」を求めることだと思います。私も最近まで別の職場に 勤めていました。息子が保育園へ行き始めたころ、しょっちゅう風邪をひいていまし た。 妻の職場は休みが取りにくいため、私が休みを取って病院に連れて行って看病しまし た。 その時、いまだに忘れませんが職場の上司から「そんなことをしていたら出世できん よ。」 と陰口を言われました。そういった社会の意識を根本的に改革することが大事だと思 います。 何かと話題の小泉政権の政策の一つに、保育園待機児童0作戦というのがあります。 これは、子供と親を遠ざける愚策であります。
私は、子育ての大切さを自らの布教教化活動の中で説いていきたいと思います。

〒441-3111
愛知県豊橋市原町供養塚6・7合併地 
横井治彦

小さい子どもを抱えて働く女性は、「突発的に」「続けて」「よく休む」し、「残業しない」から、会社の効率から考えれば完全に迷惑だと思われていると思います。「パートなら仕方ないけれど正社員がそれでは困る」のです。女性だけに限らず、シングルファーザーもきっと、そうなのでしょう。
妊娠中から出産直後までは、そこそこ制度も整ってきていますが、復帰してからはもう何もありません。実際は、それから先が大変なのに。どんな病気やけが等々にかかっても、小さいうちは、1日で完治するなど、ありえません。でも、「続けて休まれると会社としては大変迷惑だから何とかしろ」又は「保育園が6:00までだから残業できないのなら、24H保育園に移せ」等々。
この不況の中、会社のいう事もある程度理解できますが、しょっ中熱を出すのも、せいぜい2~3才まで。なぜ、その間だけなんとかできないのでしょう。きっと私のように会社と子どもの板挟みになり退社した方は星の数程いるでしょう。誰だって子どもの方が大切です。しかし、私は自分の仕事が好きでした。転職してパートで同じような仕事につくことができましたが、しょせんパートはパートでしかなく、仕事の広がりが社員程はありません。
少子化が問題になっていても、現実の対応がこんな事では仕事をする女性はきっと出産にはふみきれないのではないかしら。
そこで、子どもが小学校に上がるまでは子どもが病気の時は休んだり、遅刻したりしてもよい制度と、1日2~3時間は子どもとだけ過ごす時間を保障する制度を完備できないかと思います。その間の給料まで保障してほしいとは思いませんが、子どもが小さいうちは、父でも母でもどちらか片方がいつも一緒にいてやりたいと思います。
日本の会社に勤務する事は、プライバシーをできるだけ犠牲にして、どれだけ会社に時間を捧げる事ができるか。なのだと思います。これは男も女もかわりません。
今の社会は異常だと思います。子どもが朝起きたらお父さんはもう出勤している。夜は会えないまま寝る。夏穂は、お父さんに会えない日があると「ママは朝も夜もパパに会ってずるい」と言っています。こんなだからお父さんの重みが減っていき、家庭も崩壊するのでしょう。
ヨーロッパの社会のように、仕事は時間まできっちりやり、子どもが産まれれば男性も憶する事なく育休がとれ、病気になればしっかり看病ができる世の中にならないでしょうか。なぜ、こんな暮らしにくい社会になってしまったのでしょうか。 ※会社に、仮に産・育休を1年とってもよいとする制度があっても、なかなかとれるものではありません。制度は、巾をもたせるのではなく、「1年とらねばならない」として、これに違反すれば罰せられる(上司が)位の強さが必要だと思います。

保育園に子どもを預けている母親からの手紙

保育重要論文集

TBS報道特集

3歳児神話:小児科医師の意見

日本保育園保険協議会
副会長:松本壽通

育児問題とその対応 その1
育児問題とその対応 その2

  • 子供の心と母子の結びつき
  • 3才児神話とは
  • 前方視的コーホート研究

育児問題とその対応 その3

藤岡佐規子小論集

毎日新聞記事