子供たちは、不安になったとき、新たなことに出くわすとき、新しい世界に挑戦しようとするときに、自分の心を支える「心の杖」を求めることがあります。それは、ガーゼのハンカチだったり、毛布の端っこだったり、お人形だったり、ミニカーなどのオモチャだったりします。
保育園に通うようになって、母親から離れることになると、心細い気持ちになることは当たり前です。そうした心細い気持ちを支えるために、共励保育園では、「心の杖」をお母さんにお願いして作ってもらいます。子供たちは、お母さんが心を込めて作った人形に心を支えてもらいながら保育園に通います。
「心の杖」は人形が一番良いと思います。なぜなら、その人形を使っていろいろな遊びが展開されるからです。自分がお母さん代わりになって人形(心の杖)を寝かしつけたり、おんぶしたり、あやしたりします。こうして子供たちが遊ぶ姿はとてもかわいらしいものです。
人形をお世話することを通して、逆に自分が慰められているのではないかと思います。

この人形にはいろいろなバリエーションがあって、その年の総合保育のキャラクターが選ばれることが多いです。「いもむし」であったり、「ねずみ」であったり、「くま」であったりします。年齢によっては「ブレスレット」なども選ばれます。
子供たちには、特性のおぶいヒモを用意します。するとそのおぶいヒモで自分の人形をおんぶするのですが、保育園の行き帰りに人形(心の杖)を背負って通園する子も出てきます。
また、その人形(心の杖)をお父さんが職場に持っていって、その日の夜、お父さんは人形に代弁させながら職場のことをお話する取り組みも用意されます。こうすると、子供たちにとっては、お父さんの仕事や職場が一気に身近なものになり、あまり接する時間のないお父さんとの関わりを強めることができます。子どもと気楽に関わることが不得手なお父さんもいますが、こうして子供たちとの距離を埋めることもできます。
心の杖は、いろいろな方法で活躍しています。



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